畳は消耗品なので数年に一度メンテナンスが必要です。
ただ、もし畳屋さんが畳を持っていってしまってしばらく和室が使えないとなると、その部屋で寝起きしている場合は
「どれくらいで終わるんだろう」
と思いますよね。
そこで、畳の張り替えにどれくらいの日にちを考えておけば良いのか。
お問い合わせから張り替えまでの流れや費用の相場などについて解説します。
ぜひ参考にしてください。
畳の張り替え工事には「裏返し」「表替え」「新調」の3種類があります。
どれもお問い合わせをいただいて一度、畳の張り替え工事をするお部屋に訪問させていただく必要があります。
閑散期であれば翌日、繁忙期であっても2〜3日あれば訪問は可能です。
裏返しや表替えの場合はその場で畳を持ち帰って作業をするため、お問い合わせの翌日〜3日程度で作業が完了します。
新調する場合は畳の製作に時間がかかるため、もう少し日数がかかります
畳屋はホームセンターのように畳を作り置きしているわけではなく、ご注文を頂いてからの製作となります。
そのため、ご連絡をいただいて1週間〜10日程度を目安に考えておくと良いでしょう。
畳の交換が終わるまでの流れは下記の通りです。
■ 畳交換の流れ
表面の畳表をひっくり返し、裏返しにして縫い直します。これを「裏返し」と言います。
裏返しの場合新しく交換するのは畳縁だけなので
「ちょっと変わった畳縁にしたい」
といったご要望がない限り、すぐに畳の引き取り日のお打ち合わせになります。
ご連絡いただいた際にアポイントをとらせていただき、訪問時にそのまま畳を引き上げます。
その後、持ち帰って裏返しの作業を行い、午後には納品する流れになります。
仕事が立て込んでいたり、枚数が極端に多かったりする場合は時間がかかる場合もありますが、一般的な6畳や8畳の裏返しであればご連絡いただいた翌日〜3営業日程度で作業が可能です。
部屋数が多い場合など、作業に時間がかかる場合でも、1部屋ずつ対応していくため畳を引き取ったお部屋がしばらく使えないということはありません。
表替えとは、表面の畳表を新しいものに縫い直すことです。
表替えの場合新しく交換するのは畳表と畳縁の2種類。
「畳表をい草から和紙などに変更したい」
といったご要望も、表替えのタイミングでも可能です。
ただし、藁床を使用している場合には少し注意が必要です。
和紙・樹脂系を選んだ場合、表面上はそれほど大きな影響はありませんが、メーカーは建材畳を推奨しています。
また、わんにゃんスマイル畳などの一部の畳は、藁床の凹凸を拾ってしまい、見た目にも影響が出てしまいます。
そのため、建材床のように表面がフラットのものの方が望ましいです。
畳表の素材が決まったら、直接ご自宅にうかがって畳を引き上げ、作業をして納品となります。
一般的な6畳や8畳の表替えであれば、ご連絡いただいた翌日〜3営業日程度で作業が可能です。
新調とは、現在使用している畳を処分し、新しい畳に作り直すことを言います。
新調の場合、裏返しや表替えとは違い、少し時間がかかります。
新しい畳は古い畳と同じもので良いか、それとも違う種類の畳に変えたいかといった点を確認します。
その後、一度ご自宅に訪問し、お部屋や畳のサイズを測定し、お店で新しい畳を製作。
畳が完成したら納品となります。
畳を張り替える際、よく誤解されるのが「何日か畳がなくなってしまい、和室が使えない状態が続く」と思われている方もいらっしゃいます。
畳の張り替え作業は、基本的にその日のうちに完了します。
新調する場合は古い畳をはがして新しいものと入れ替えるため、入れ替え事態はその場で終わります。
裏返しや表替えの場合は一旦畳を引き取り、作業した上で納品となるため、基本的には午前中に引き取り、午後に納品する流れになります。
そのため「畳がないので夜寝るのに困る」といったことはまずないのでご安心ください。
裏返しとは現在の畳を引き取って畳縁をはがし、畳表と呼ばれるゴザの部分の裏表をひっくり返すことです。
数年間使い続けて色褪せたり傷ついたりした畳も、表面をひっくり返すことでまた新品のような真新しさで使うことができます。
高松市内やその周辺のお客様であれば基本的に午前中に畳を引き取り、午後には納品が完了します。
お客様の都合で午後からしか引き取りができなかったり、離島にお住まいで船の都合などでその日のうちに納品ができない場合でも、遅くても翌日には納品可能です。
ただし、裏返しの場合、ひっくり返した側にシミがある場合があります。
裏返し可能年数は表替え後5年以内を目安にしましょう。
表替えとは、現在の畳を引き取って畳縁をはがし、畳面を新しいものに交換することです。
畳の裏表を両方使っても、畳床はまだまだ使える場合が多いため、畳表だけを新しいものに交換して使うのが一般的。
作業事態は裏返しとほとんど変わらないため、高松市内やその周辺のお客様であれば基本的に午前中に引き取り、午後には納品が完了します。
特別な理由で午後からしか訪問できなかったり、午後の納品ができなかったりする場合は、翌日の納品になる場合もあります。
新調とは、古い畳を処分して新しい畳に交換することです。
畳床、畳面、畳縁のすべてを交換するため、見た目や表面の肌触りだけでなく踏んだ時の感触などもすべて新品のものに変わります。
新調の場合、あらかじめ寸法を測って製作します。
製作した物と既存の古い畳を交換するため、和室に畳がない時間は作業中だけです。
一般的な畳の交換時期は5年〜7年と言われています。
新調後、5年程度で裏返し、さらに5年で表替えをし、5年後にもう一度裏返しをして、20年使うと新しい畳に張り替えというサイクルになります。
あくまでも一般的な畳の張り替え時期なので、もっと長持ちすることもあれば早めに交換が必要な場合もあります。
交換時期が来ていたら畳の状態をチェックしながら張り替えが必要かどうかを検討しましょう。
年数だけで「交換時期」と言われても、まだまだ使えそうだと思うことは少なくありませんよね。
とは言え「使える」と思い、交換時期が来ている畳を使い続けるとかえって寿命が短くなってしまう可能性があるため注意が必要です。
実際、畳の交換目安は3年〜5年程度と言われていますが、使用頻度などによっても大きく異なります。
「まだまだ使えそうだけど交換する必要があるの?」
といった方は、下記交換サインをチェックしておきましょう。
特にい草の畳は月日が経つと変色していき、最終的には黒ずんだような色合いになってきます。
そうなってくると見た目も悪くなってくるため交換するのがおすすめ。
それ以外にも、シミやささくれ、へこみやふわふわした感触、ダニやカビの発生などは交換のサインです。
特に、ダニの発生などの場合はまだ表替えをしていない場合でも新調しなければならない可能性もあるので注意が必要です。
詳しくは下記ブログに記載していますので合わせてチェックしてください。
畳の交換サインが出ているけれどなんとなく先延ばしにしているという方もいらっしゃるかもしれません。
分かってはいても畳を変える理由がないとそのままズルズルいってしまいがち。
多くの方が畳の交換に適した時期として挙げているタイミングがあるので、参考にしてください。
きっかけ以外に、畳を張り替えるのにおすすめの時期とそうでない時期があります。
張り替えた際のメリットやデメリットも加味しながら張り替えのタイミングを検討しましょう。
春は引っ越しや転勤などが多く、心機一転しやすいタイミング。
国産のい草は6月〜7月に最盛期を迎え、乾燥させたい草が11月頃に出回ります。
その後、畳屋で半年程度寝かせて使用するため、新しいい草の畳を使い始める時期でもあります。
い草の畳の清々しい香りが広がります。
天気が悪く湿度の高い日が続く梅雨時は畳の張り替えは少なめですが、梅雨が開けてからお盆くらいにかけては畳を張り替えたい方が多くいらっしゃいます。
これは、湿度の高い時期を避けて注文される方とお盆を前に家の畳を交換しておこうと考える方が多いからです。
い草の畳は3年目くらいまでは栄養分が多く、湿気によるカビが発生しやすくなるので、梅雨時を避けて張り替えるのは賢い選択と言えます。
雨が少なく湿度の低い秋は畳の張り替えにおすすめの季節。
さらに、畳を一度剥がすことで夏に床下にたまった湿気の改善も期待できます。
冬になるとこたつを出してしまうご家庭は、冬支度の前に畳をお手入れしておきましょう。
空気が乾燥している冬は畳の張り替えをしやすいシーズン。
秋同様、畳の張り替え時に床板などの乾燥もできるため一石二鳥です。
冬は畳屋は閑散期で仕事が少ない時期が多いため、比較的早めに対応できる点もメリットです。
畳の張り替えにかかる金額も気になるポイントのひとつですよね。
裏返しの場合、1畳あたり4,000円程度。
表替えの場合、畳表の金額によるため1畳あたり5,000円〜2万円程度。
新調するなら畳床の価格が追加されるので1万円〜3万5,000円程度です。
古い畳を回収・処分する場合は処分費としてプラス1,500円〜2,000円程度いただいています。
また、遠方や離島などの場合、別途出張費や交通費が発生する場合もございます。
詳細は下記ブログに記載しているので合わせてチェックしてみてください。
畳には裏返し、表替え、新調の3種類があります。
畳の表面となるゴザの部分を裏返して使うのが裏返し、新しく交換するのが表替え。畳床も含め、全く新しいものに交換するのが新調です。
交換するとなると、裏返しや表替えはご連絡いただいた翌日〜3日程度、新調なら7日〜10日程度となります。
といっても、表替えや裏返しの作業はその日のうちに終わることが多く、新調も納品日に古い畳を引き上げるため、畳がなくなって数日間和室に入れなくなることはまずありません。
金額は裏返しなら1畳4,000円程度、新調すると畳表や畳床などの素材によって価格が変動し、高いと1畳で3万5,000円となります。
まずはお気軽にお問い合わせください。