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和室の部屋の活用方法9選と、畳の部屋をおしゃれに整えるポイント

2024.01.11

和室といえば、リビングのと合わせた間取りが人気です。
リビング内に小上がりで設置したり、引き戸で仕切って隣接させたりすることが多いですが、実際に活用できていますか?
まったく活用しないまま使わないスペースになってしまっていませんか?

新居を建てる時、
「日本人だからやっぱり和室はほしいよね」
と、間取りに組み込んでみたは良いけれど、実際に住んでみると全然活用できていない方もいらっしゃるようです。
そこで、今回は和室のおすすめの活用方法についてご紹介します。
ぜひ、参考にしてください。

和室のメリット


「和室が活用されていない」という方の多くは、「和室の使い方が分からない」のではないでしょうか。
例えば、和室とフローリングではいったい何が違うのでしょう。
一般的に挙げられる和室の魅力は下記の通り。

上記のように、畳はフローリングに比べて柔らかく、安全性と快適性に優れています。
その分、傷つきやすくメンテナンスも必要という点がデメリットになっています。

リビング横の和室の活用方法


では、具体的にどのように和室を活用すれば良いのでしょうか。
メリットも踏まえた上でご紹介していきます。

応接室にする

まず、最も多いのが応接室として活用する例。
リビングでお客様の対応をするのが一般的ではありますが、どうしても生活感が出てしまいがち。
もちろん、親しい友人であればそれでも問題はないでしょう。
しかし、きちんとお客様をおもてなしするのであれば、不十分な場合も出てきます。

フローリングの部屋の場合、何もない一室にテーブルやソファを置いても応接室の雰囲気は出しにくいです。
一方、和室であれば、テーブルや座布団を設置するだけでお客様をお迎えできるスペースになります。
普段は別の用途で活用していても、簡単に部屋を整えることができる点もメリットのひとつです。

休憩場所にする

和室はフローリングと違い、直に座ったり寝転がったりできる点が最大の魅力です。
特に、い草の畳の場合は調湿効果やリラックス効果もあり、いるだけで心を落ち着かせてくれます。

和室で寝転んで本を読んだり、ゲームをしたり。冬にはこたつを置いてもOK。
家族でゆったりとくつろげるスペースを作るなら、和室も魅力です。
い草の畳ならリラックス効果もあるため、フローリングに比べて脳はのα波が増大する傾向にあるという実験結果も出ています。

家事をする


洗濯物をたたんだり、アイロンがけをしたりする場合は、フローリングよりも洗濯物を直に置ける和室の方が便利です。
リビング横に併設された和室であれば、家族がリビングでくつろいでいる時、隣の和室で洗濯物をたたみながらでもコミュニケーションをとったり、テレビを見たりもできます。
また、家族の生活スペースで家事をしていると子供が興味を示して家事をてつだってくれるかもしれません。

仕事部屋として活用する

リモートワークなどで、自宅で作業をすることがある場合、和室を書斎のように利用するのもおすすめです。
近年、働き方改革によって増えてきているリモートワーク。
家で仕事ができるという点でメリットも多いのですが、リビングで仕事をしていると家族が集まってくるので仕事にならないケースが少なくありません。
とは言え、最初から書斎を作っていない場合、家の中に仕事ができるスペースを作っていない方が多く、どこで仕事をすれば良いか考えてしまう方も少なくないでしょう。

和室であれば、壁でリビングと仕切るだけで部屋として活用できるため、家族が家にいる時間帯でも集中して作業が可能です。
自分も仕事に集中できる上、家族も気を遣わなくて済むので一石二鳥です。
もし、壁や扉を新たにつけるのが難しい場合はロールスクリーンなどで仕切るのもおすすめです。

子供部屋にする

クッション性があり、転んでも衝撃を吸収してくれる畳は子供部屋としても相性が良いです。
さらに、い草の畳であれば温度や湿度を調整する働きも持っているため、快適性も高いです。

例えば、赤ちゃんを寝かしておく寝室として活用する場合、体温が高く、比較的汗をかきやすい赤ちゃんでも快適に過ごすことが可能。
布団を持ってくれば、お母さんも赤ちゃんと一緒のスペースで寝起きができるため、お世話がしや安心です。

少し大きくなった子供の場合、部屋で遊んだり宿題をしたりする場所としても活用できます。
弾力性があり、転んでもケガをしにくい畳は子供の遊び場にぴったり。
畳が傷ついたり汚れたりすることが心配な場合、ラグなどを敷いておきましょう。
ただし、敷きっぱなしはカビやダニの発生の元になるのでこまめに掃除が必要です。

また、近年、子供のために部屋を用意しているご家族も多いですが、宿題をするスペースは和室やリビングを使っている方が多いようです。
理由はいくつかありますが、一番は家事をしているお母さんの近くで宿題ができる点。
料理をはじめ、家事をしているお母さんの生活音が聞こえる和室と、静かな子供部屋、どちらが勉強に集中できるかというと和室の方。
一見集中できそうな子供部屋よりも、音が聞こえるリビングや和室の方が宿題が捗るようです。
さらに、い草の畳には集中力をアップさせる効果があります。
北九州大学の森田博士の研究によると、畳の部屋で勉強した方が成績が伸びたという結果も出ており、実験結果としても証明されています。
そのため、勉強部屋よりリビングの隣にある和室の方が勉強するスペースとしておすすめです。

寝室にする


現在は専用の寝室があるたリビング横の和室を寝室にしようと考えている方は少ないでしょう。
ただ、歳を重ねるにつれ、階段を上って二階にある寝室に行くのはしんどくなってくる方が多いようです。

平屋が人気なのも、階段がない方が将来的に快適に生活が送れるという理由からです。
そのため、ゆくゆくは和室を寝室として活用しようと考えている方が多くいらっしゃいます。
和室に限らず、将来的には生活動線をすべて1階に集約するというのもおすすめです。

さらに、い草の畳なら安眠効果があり、人工的な敷物に比べて睡眠効果が高まったという結果も出ています。
そのため、睡眠不足や寝不足などで悩んでいる方は、寝室を畳の部屋に変えてみると改善されるかもしれません。

介護スペースにする

ご両親の介護が必要な場合、リビング横の部屋を活用する方が多いです。
理由はもちろん、家族の生活がリビングに集約されているため、呼ばれてすぐに対応でき、何かあった時にすぐに対応できるからです。
これだけであれば、和室ではなくても利便性は変わりませんが、やはりここでも畳のクッション性が魅力となります。

歳をとると転んだだけで大きな怪我に繋がる危険性が高くなります。
そのため、もしもの時に大怪我につながりにくい、弾力性のある畳がおすすめ。
特に、介護になってくると両親と一緒に自分も転んでしまう可能性があります。
そうなった時に弾力のある畳の方が安全性が高く安心できます。

仏間として使う

もし、家に仏間を設置したいという場合、フローリングの部屋では雰囲気が大きく異なってしまいます。
仏具を置いて、お経を読むなど、仏様のお部屋を作る場合は、和室を設ける必要があるでしょう。
可能であれば床の間も設置しておくと良いでしょう。

ペットと過ごす場所として活用する


愛犬、愛猫と一緒に過ごすスペースとして、畳はつめでひっかいてボロボロになるため、フローリングを考えている方が多いかもしれません。
しかし、フローリングは滑りやすくペットにとって非常に過ごしにくい環境です。
人間でも、フローリングで足を滑らせるとヒヤッとしたり、場合によってはケガをしてしまったりすることもありますよね?
ペットも同じで、ただ言葉が喋れないだけ。
そのため、もし一緒に過ごすなら、滑りにくい畳の部屋の方が快適だと言われています。
ただ、い草の畳の場合、爪で引っ掻いて畳がボロボロになってしまう可能性が高いので、「わんにゃんスマイル畳」など、専用の畳を使うことをおすすめします。

和室をデザインしよう


和室といえば畳の部屋ですが、フローリングの部屋と合わせて使う場合、純和風の畳を敷くとイメージが違ってしまうことが多いようです。
「い草の畳は変色が気になる」
「リビングと隣り合わせなのでい草の香りがない方が良い」
「モダンなデザインの畳がほしい」
など、要望もまざまです。
そのため、近年は畳を含めておしゃれに和室をデザインする方が増えています。

畳のデザインにこだわろう


和紙や樹脂の畳が登場して以降、色のついた変色しにくい畳が人気です。
色の種類も多く、新調したい草の畳のような淡い緑色からブラウンやホワイト、グレーなど、モダンな床材のようなカラーまで幅広いデザインが可能となっています。

い草の畳とは色も雰囲気も大きく異なるため、イメージする和室の雰囲気に合わせやすい点も魅力。
さらに、天然のい草に比べてキズや汚れ、擦れなどに強く、長持ちする点も選ばれている理由のひとつです。

仕切りにこだわろう

もともとリビングと和室が扉や壁で仕切られている場合は問題ありませんが、そうでない場合は何かで仕切りを作ることも考える必要があります。
特に「書斎として活用したい」という場合、仕切りがなければリビングで作業しているのと大きく変わらなくなってしまいます。

とは言え、壁や扉をつけるとなると高額な改装になってしまう可能性もあります。
その上、家を建てた時「開放的なスペースにしたい」と思って取り払った壁をあえて付けることでリビングが狭く感じてしまう可能性もあります。

両方の問題を解決する場合は、ロールスクリーンの利用も検討してみましょう。
使用するときはスクリーンをおろしておき、使わない時や家族との団らんスペースとして活用したいときはあげておけば、用途に合わせて活用できます。

照明にこだわろう


シンプルでスタイリッシュな洋室に比べて温かい雰囲気のある和室は部屋の照明もこだわりポイントのひとつです。
電球の色を工夫したり、明るさを落としたりすることで和室のイメージが大きく変わってきます。
さらに、竹や藤、和紙などを使った間接照明なども入れればより雰囲気が高まります。

読み物やパソコンワークなど、用途によっては目が悪くなってしまうこともあります。
目の負担にならないように気をつけながらこだわりを取り入れましょう。

アイテムにこだわろう

シンプルなレイアウトが魅力の和室ですが、全く何もないよりは、何かワンポイントでも家具やアイテムがあった方が映えることも事実です。
洋室では絵画や調度品に当たるものが、和室では掛け軸などになってきます。
その他、ちょっとした家具や陶器などを置くだけでも違った雰囲気を演出できます。
純和風にするのか、モダンな和のデザインにするのかも含め、和室に置くアイテムにこだわることで空間レイアウトを楽しめます。

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お部屋の雰囲気に合わせた畳の種類やカラーの提案や、カビ・ダニに強い畳、ペット用の畳など、さまざまなご要望に合わせて最適な畳をご提案します。
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●このブログは私が書きました

川田 敦

一級畳制作技能士 川田 敦

畳職人として22年。
祖父の代から続く畳店で育ち、幼少期から畳がそばにある生活を送ってきました。28歳で畳店を継ぐことを決意。一級畳制作技能士の資格持ち、玉藻公園披雲閣など、文化財の畳工事から、一般住宅や賃貸住宅の畳工事まで幅広い仕事の経験を持っています。

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