畳の値段って、一通りだと思ってたことありませんか?
畳は畳床・畳表・へりからできていますが、それぞれ何種類もあります。
それぞれの組み合わせによって値段が決まります。
今回は畳表についてお話ししてみたいと思います。
畳の表面が傷んできて、服にイ草の皮が付くようになったら、それは畳の表替えのサインです。
でも「畳の表替えの値段って色々あるけど何が違うの?」と思われた方も多いんじゃないでしょうか。
畳表の産地は大きく分けると中国産畳表と国産畳表に分かれます。
中国産畳表は寧波(みんぽう)産と四川(しせん)省産があります。商品としては四川省産の方が品質のいいものがあります。
国産は広島県や岡山県や熊本県と様々なところで作られていますが、弊社では熊本県産(八代市)の商品を主に取り扱っています。
中国産も国産も値段は安価な物から高価な物があります。
では、その価格の差は何でしょうか?
簡単に言いますと、それは畳一枚分の畳表に何cmの実入りのいいイ草を何本使っているかということになります。
(肥後物産ホームページより)
上記の写真は刈り取り後のイ草です。一番左の選別前のイ草の原草を選別すると1番抜きから7番抜きに選別されます。
1番抜きが一番長く(約140cm)、5番抜き(約110cm)は一番短くなっています。
その2つを比べても30cmくらいの差があります。
つまり同じ幅の畳に表替えをしても、1番抜きの方がイ草の胴回り(中心部)のいいところを使えるわけです。
また、皆さん「江戸間・京間」という言葉を聞いたことありませんか?
江戸間と京間では畳1枚で長さで15cm幅で7cmほどの違いがあります。
大きさの大きい京間の畳には5番抜きイ草は使えないのです。つまり、長いイ草ほど高くなります。
長いイ草を多く使った畳表は高価な物に。短いイ草を少なく使った畳表は安価なものになります。
これで、畳表の値段の違いは、ご理解頂けたと思います。この原理は中国産も同じで、長いイ草を多く使えば高価な物になります。
中国産は比較的安価なものが多いので、賃貸住宅や、飲食店が中心となっており、国産は一般住宅や神社仏閣からのご注文を
多く頂いております。
ただ、今お話ししているのはヘリ付きの畳の場合です。最近人気の琉球畳(ヘリなし畳)の材料とは違いますので
また、ご相談ください
畳の表替えをした後は、部屋中にイ草のいい香りがして気持ちのいいものです(^^♪
ただ、畳は時間の経過と共に黄色く退色し、香りも無くなってきます。
しかしそうなってからも、安価な商品と高価な商品との差は出てくるのです。
下は価格帯別商品の数年後の畳表の表面の色の変化を調べた図です。
肥後物産ホームページより
高価な物(一番上)は綺麗な飴色(あめいろ)に変わっていますが安価な物(一番下)は黒い線が入り、まだら模様になっています。
これは、畳表の中のイ草に古芽と新芽が混じっているためです。
いかがでしたか?畳表といっても、とっても奥が深いものです(^^♪
畳のことでお困りのことがありましたら、いつでも川田畳製作所へ☏・✉お待ちしております。
また、襖・障子・網戸他、内装関係のご相談も承っております。
宜しくお願い致します(^^♪
一覧へ戻る